転職後の住宅ローンの借り入れ審査が厳しい理由は?返済中の転職の影響は?

2019年1月24日 更新 お金のこと
転職後の住宅ローンの借り入れ審査が厳しい理由は?返済中の転職の影響は?
転職もマイホーム購入も考えているけれど、転職すると住宅ローンの借入審査が厳しくなるといわれています。

その理由は何故なのでしょうか?
また、返済中に転職をしたらどのような影響があるのでしょうか?

この記事で詳しくご紹介します!

住宅ローン審査は転職前 or 転職後 どちらのタイミングがよい?

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結論としては、転職してすぐの場合、住宅ローン審査をクリアできずにローンを組めない銀行のほうが多いようです。

ただし、絶対に無理というわけではありません。銀行の中には、転職した後すぐでも審査を通過させてくれるケースもあります。

もちろん、審査内容としては、通常の審査よりも厳しくなることは当然といえるでしょう。
具体的な審査基準は公表されていませんが、一般的には大手銀行になるほど審査に通らない傾向が強く、ネットバンキングや新興銀行は比較的通る可能性が高いとされています。

転職後の住宅ローン借り入れが厳しい理由は?

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融資元の銀行にとって勤務先は非常に重要です。

融資をする際には、さまざまな審査項目がありますが、なかでも収入は返済に直接かかわるものなのでとても重要となります。

勤務先企業が安定していれば、突然の倒産などのリスクも小さくなっていくので、返済不能になるリスクを減らすことができます。

そして、勤務先の安定性だけではなく、勤続年数も重要な審査基準となります。
継続的で安定的な収入を審査するためには勤続年数で判断します。前職と同程度の収入であったとしても転職して間もないと、これからの長い返済期間において継続して仕事を続けていけるのか、収入が下がって返済ができなくなってしまわないかなどと懸念されてしまう恐れがあります。

このように、勤続年数が短い場合、継続的かつ安定的な収入があるとみなされないリスクがあるのです。

転職後でも借入できる場合も?転職による審査への影響は?

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基本的には、転職すると審査が厳しくなるものの、場合によっては借り入れに対して高評価を得られることがあります。
住宅ローン審査において、良い評価を受ける転職と悪い評価を受ける転職例を見てみましょう。

まず、キャリアアップやスキルアップがわかるような転職であれば、継続して安定した収入を手に入れやすいとして、評価が高くなる傾向が!
同業種などへの転職で、年収が上がる場合はそのように判断されることがあるでしょう。

一方で、転職回数が多かったり、転職スパンが短かったりすると、たとえ年収が上がっていたとしても、キャリアアップやスキルアップとはとらえられず、逆にリスクとして審査のハードルが上がってしまう結果にもなりうるのです。

住宅ローンの返済中の転職 借入への影響は?

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住宅ローン審査前に転職すると、審査に悪影響を与えてしまうことはわかりましたが、返済中に転職をするとどうなるのでしょうか?

結論としては、既に返済が始まっている場合、転職したからといって返済期間が短縮されたり、一括返済を求められたりすることはありません。
しかし、転職後の収入が変わらなかったとしても、借入先金融機関にその旨を報告する必要があります。

住宅ローンの契約の際には、契約者の名前や住所以外に、勤務先も届出事項となっています。
契約約款には届出事項に変更があった場合は、速やかに所定の手続きや届け出が必要と明記されているため、報告する必要があるのです。

もし、転職によって収入が大幅に下がってしまい、返済が困難になる場合は、借入先へ返済方法の変更などの相談をしたほうがよいでしょう。

このように、返済が始まったら、転職したとしても契約内容に大きな影響を与えません。
ただし、借り換えをする場合は、借入時と同様に勤続年数が影響するので気をつけるようにしましょう。

借り入れ審査には勤続年数が影響する

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借り入れ審査の際には、勤続年数が大きく影響するため、審査前に転職してしまうと、最悪の場合融資を断られるリスクがあります。
転職スパンが短かったり、転職回数が多かったりするとさらに不利になりやすいので注意しましょう。

ただし、同業種への転職やスキルアップ、キャリアアップの転職の場合は、有利になるケースもあります。

なお、返済が始まってからの転職は、大きな影響はありませんが、勤務先は届出事項となっているので、忘れないように報告しておきましょう。