年収400万の手取り金額と生活にかけられる平均額(家・車・貯金)

2019年7月31日 更新 お金のこと
年収400万の手取り金額と生活にかけられる平均額(家・車・貯金)

年収400万の手取りの金額

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国税庁の平成28年民間給与実態統計調査によると、2016年の1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は約422万円。また、正規雇用で働く年収400万円超500万円以下の会社員は全体の19.38%(男性は20.43%/女性は17.12%)という調査結果が出ています。

ご存じの通り給与からは、所得税や住民税、健康保険料、厚生年金、雇用保険が引かれています。およそ、年収の75~85%が手取り金額です。所得税は、累進課税なので所得が高くなれば所得税率は上がり、扶養する人数によっても所得から差し引く控除金額などが変わります。そのため、同じ年収でも手取り金額に違いが出てくるのです。

年収400万の生活にかかる平均額

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年収400万円の人の生活にかかる費用は、独身なのか結婚しているかによってライフスタイルが大きく違うので金額も違ってきます。また、住まいが首都圏近郊と地方都市とでも家賃相場は大きく違い、生活にかかる費用に開きがあります。

何にどれくらいお金をかけられるのかは、手取り金額から預貯金額を分けてから、固定費や変動費を決めていくとよいでしょう。年収400万円の人の手取り金額は、約308万円。仮に、ボーナスの手取り金額を67万円とすると(308万円-67万円)÷12で月の手取りが約20万円となります。貯蓄の理想は、「手取り月収の20%以上」とされているので約4万円。生活費は、残り約16万円です。
以下、手取り金額20万円の単身者の生活費の例を見てみましょう。

・住居6万円(30%)
・通信費1万円(5%)
・生命保険4千円(2%)
・食費2万円(10%)
・水道光熱費2万円(10%)
・被服費、趣味費2万円(10%)
・交際費(外食も含む)2万円(10%)
・雑費6千円(3%)
・貯蓄4万円(20%)

年収400万の住宅ローン平均額

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年収400万円の人が、住宅ローンを組むとすればいくら借り入れできるのでしょうか? 住宅ローンの上限は、年収の約7倍までとされ、年収400万円の人にあてはめると約2,800万円です。ただし、扶養する家族の有無によっても違いが出てきます。無理なく返済するのであれば、年収の5倍まで約2,000万円が理想的です。

支払金額から算出すると、1年間の住宅ローン返済額は年収の25%程度までが上限の目安とされ、年間約100万円、月あたり約8.3万円となります。この金額を支払期間35年で住宅ローンを組むと、固定金利1.5%で約2,710万円。

同年数の返済期間を固定金利0.625%であれば、3,130万円の借り入れができる計算です。そのため、年収400万円世帯の住宅ローンの金額は、2,710万~3,130万円程度が目安となるでしょう。

年収400万の家賃平均額

毎月一定の金額を支払う固定費で、金額が大きいのが家賃です。年収400万円の1人暮らし世帯の家賃平均は、4.6万円前後とされています。しかし、首都圏近郊では4.6万円の物件は少なく、エリアによっては現実的な金額ではないかもしれません。

上記で解説したように、年収400万円の人の手取り金額は、ボーナスを除くと月に約20万円となります。

年収400万の車平均額

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一般的に金融機関が融資してくれるカーローンの限度額は、年収の30~40%程度です。年収400万円の人は、120万~160万円のローンが組めることになります。それ以上の金額の車が欲しいのであれば、頭金を用意しましょう。160万円を支払期間3年間(ボーナス払いなし)、固定金利2%で車のローンを組むと毎月の支払金額が約4.5万円となります。支払期間を5年にすると約2.8万円です。

ただ、車は維持費がかかるという点を忘れていけません。ガソリン代や駐車場代、保険代に加え、年1回の自動車税や2~3年に1回の車検もあります。そのため、車のローン以外に年間約30万~40万円の負担になるでしょう。

年収400万の貯金平均額

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平成28年版家計の金融行動に関する世論調査によると、2016年における30代預貯金額は233万円です。また、年収300万円超500万円未満世帯の平均貯蓄額は229万円。同世帯で金融資産を持っていない人は29.8%もおり、その結果にも驚かされます。

加えて、あるアンケートでは、年収400万円の人の14.5%が月に2万〜3万円を貯金しているという結果がありました。一説には、年収400万円の人は、20%以上の貯金が理想的とも言われています。手取り20万円の人が月当たり20%貯金すると4万円、30%で6万円。

月6万円を貯金し、ボーナスも加えれば年間で100万円程度の貯金が期待できるでしょう。約5年間で30代の平均貯蓄額に達します。

まとめ

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年収400万円の単身者は、浪費をしなければ貯金もできる生活がおくれることが分かりました。まずは、手取り金額20~30%を目安に貯蓄し、残りのお金を生活費にあてましょう。住宅にかかる費用が少ない人は、車をローンで買うことも可能です。

しかし、住宅も車も購入する際に頭金があるのとないのでは月々の支払額に差が出ます。まずは、貯蓄の目標金額や何に使うかを決め、モチベーションをアップして貯蓄しましょう。