住宅ローンの変動金利と固定金利のメリット・デメリット比較

2019年8月31日 更新 不動産投資
住宅ローンの変動金利と固定金利のメリット・デメリット比較

変動金利と固定金利の違い

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住宅ローンにおける金利とは借り入れした金額に対して支払う利息の割合のことです。まず、変動金利や固定金利のそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。

変動金利

借入返済中に、定期的な金利の見直しが行われるタイプです。一般的には、半年ごとに見直しが行われ、金利によってその都度返済額が更新されます。

固定金利

一定の期間、契約時に定められた金利で固定できるタイプです。固定金利の中でも、5年、10年など期間が選択できる「固定金利期間選択型」と返済終了まで固定できる「全期間固定金利型」の2種類に分けられます。

変動金利のメリット・デメリット

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<変動金利のメリット>
・固定金利に比べて金利が低い
・金利が上昇しない場合は金利が低いままとなる

<変動金利のデメリット>
・将来的に金利が上昇するリスクがある
・金利の上昇に合わせて毎月の返済額や総返済額が上がる恐れがある

固定金利と比べて、金利が低くなるので総返済額を抑えることができるメリットがあります。現状、
低金利状態が続いているので、返済まで大きく変動しない場合は利息をかなり抑えられるでしょう。ただし、金利が上昇すると、返済額が一気に膨れ上がる恐れがあります。毎月の返済額は、5年ごとの見直しで、1回の見直しで125%までしか上昇しないものの、最終的な支払額は変わらないので注意が必要です。

固定金利のメリット・デメリット

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<固定金利のメリット>
・金利が固定されている金利変動リスクがない
・返済額が最終回まで一定のため返済計画を立てやすい

<固定金利のデメリット>
・変動金利と比較して金利が高い
・金利が低かったり、下降局面では市場金利よりも高くなったりするため、返済額に大きな差が出る

一定期間、もしくは全期間金利が固定されるので、返済計画を立てやすく、費用負担を重荷に感じにくいという点がメリットです。しかし、変動金利と比べて金利が高くなります。低金利状態が続いた場合、総返済額に大きな差が出て、結果的に損となる可能性もあるでしょう。

変動金利と固定金利それぞれに向いている人

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<変動金利に向いている人>
・借入希望金額が少ない人
・借入希望期間が短い人
・繰上返済を積極的に活用する人
・金利変動を予測しリスクヘッジできる人
・収入の増加が見込める人

<固定金利に向いている人>
・今後貯蓄が必要な人
・資金に余裕がない人
・希望借入額が大きい人
・希望借入期間が長い人

借入希望金額が少なかったり、借入希望期間が短かったりする人は、金利の変動が大きくないと見込めるので、変動金利がおすすめです。また、繰上返済を積極的にして、元本を減らしていくことで、金利リスクを低くすることができるでしょう。さらに、「そもそも貯蓄に余裕がある」「収入が増加する見込みがある」といった場合は、変動金利の金利変動リスクにも耐えることができます。
一方で、「今後貯蓄していく必要がある」「資金に余裕がない」などの場合は、金利を固定したほうが、万が一金利が上がって苦しんでしまうリスクを避けることができるでしょう。

変動金利から固定金利へ借り換える方法

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固定金利のほうが安心できるものの、変動金利の低さが魅力的と感じる人は多い傾向です。そのような場合は、変動金利で借り入れをして、あとから固定金利に借り換えをすることもできます。ただし、変動金利に切り替える場合には、金利が上がり始めたタイミングで借り換えることが重要です。金利が上昇しきったタイミングで借り換えをしても、総返済額もあわせて上昇してしまいます。

それでは意味がないので、早めに決断するようにしましょう。
住宅ローンを借り換える場合、同一金融機関内で変更をする場合は、ネットや電話、窓口で変更ができます。その際には、金融機関によっては手数料がかかることもあるので、確認をするようにしましょう。また、他の金融機関に借り換える場合は、借り換え住宅ローンの申し込みをしたうえで、借り換えに関するさまざまな手数料が発生します。なお、一般的に固定金利から変動金利への
借り換えは、固定金利期間選択型タイプを除いて、借り換えができません。

まとめ

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住宅ローン金利には、大きく分けて変動金利と固定金利の2種類の金利タイプがあります。変動金利は金利が低いものの、金利が上昇した際に返済額が大きくなるでしょう。また、固定金利は金利が固定される安心感があるものの、返済額が大きくなりやすい傾向です。それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで、住宅ローンを選ぶようにしましょう。