サラリーマン平均年収を年齢別に調査!推移は好調だが実感わかず

2019年10月21日 更新 お金のこと
サラリーマン平均年収を年齢別に調査!推移は好調だが実感わかず

年齢別サラリーマン平均年収

サラリーマンの平均年収といっても、年代とともに大きく変わってきます。ここでは、多くのサラリーマンが該当する20~50代の平均年収について解説していきます。自身の年収と平均年収比べてみてはいかがでしょうか。

20代のサラリーマン平均年収

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20代全体の平均年収は、男性で約367万円、女性で約319万円、そして合計で約346万円という結果でした。まだまだ、社会に出てから経験も実力も浅いということで、やはり平均年収は低くなっている傾向があります。

ただ、20代の中でも分布に偏りがあり、やはり経験を積んだ20代後半になってくると、平均年収が高くなっている傾向です。そのため、28歳以上になると男性では平均年収が400万円を超える結果となりました。

30代のサラリーマン平均年収

Tie Necktie Adjust - Free photo on Pixabay (1781)

30代全体の平均年収は、男性で487万円、女性で382万円、そして合計で452万円という結果でした。社会人として10年近くになる、もしくは10年を超えてくると若いころに比べて年収がぐっと高くなる傾向です。

ただし、人によってある程度分布がばらけやすくなっており、もっとも多いのは300万~400万円未満で26.4%、次いで400万~500万円未満で24.9%でした。一方で、300万円未満の方も13.8%と決して少なくないため、収入の差が激しくなっています。

40代のサラリーマン平均年収

Person Man Male - Free photo on Pixabay (1784)

40代全体の平均年収は、男性で583万円、女性で413万円、そして合計で528万円という結果でした。この年代になってくると、役職持ちとなる社会人も増えてくるので、それに合わせて収入も増加傾向にあります。この年代になってくると、男性と女性の平均年収の差が大きくなる傾向があるでしょう。

また、40代の中での収入の分布が激しくなります。高い年収のサラリーマンがいる一方で、400万円に満たない方が3割近くもいるのです。

50代のサラリーマン平均年収

Business Businessman Chair - Free photo on Pixabay (1783)

50代全体の平均年収は、男性で690万円、女性で442万円、そして合計で645万円という結果でした。50代になると、男性と女性の平均年収の差はもっとも大きくなるのが特徴です。

さらに、50代の中での収入の分布のばらけは最高潮に達します。そのうえ、収入の差が極端であり、もっとも分布が多かったのは、なんと1,000万円以上の方で15.4%でした。

次いで、300万~400万円未満、400万~500万円未満がそれぞれ14%台であり、格差の広がりに驚いてしまいます。

サラリーマン平均年収の推移

Money Coins Currency - Free photo on Pixabay (1785)

戦後から景気の影響、物価の上昇によりうなぎ上りでサラリーマンの平均年収は増加していっています。高度経済成長期であったことから、それに比例して収入も高まっていったのです。ただし、バブル崩壊とともに平均年収がいったん減少してしまいます。不景気が続くものの、平均年収は微増が続いたのです。

しかし、それに追い打ちをかけたのがリーマンショックで、前年比▲24万円の406万円にまで下落してしまいました。その後、2012年の第2次安倍政権が誕生後、アベノミクス効果も相まって近年では微増という状態となっています。

ただし、微増であるものの、社会保険料の上昇や消費税率のアップなどを含
めて考えてみると、サラリーマンの手取りとしては、「微増を実感できない」という傾向です。

まとめ

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今回は、年代ごと、性別ごとの平均年収についてご紹介しました。一般的には、年代が上がることに応じて、平均年収も高くなっていました。

しかし、年齢が上がるにしたがって同一年代内での平均年収に格差が大きくなっていくという、興味深い結果となったのです。

平均年収の推移としては、近年は微増であるもの実感できないという方は多い傾向です。自身の年収と比べてみて、自分がどの位置にいるのか確認してみましょう。