サラリーマンの生涯年収は?将来に備えてお金を増やす方法は?

2019年1月25日 更新 お金のこと
サラリーマンの生涯年収は?将来に備えてお金を増やす方法は?
日本の社会人の多くが、特定の企業に属して給料をもらっているサラリーマンです。老後などの資産について不満を持っている人も少なくありません。

一般的に、サラリーマンの生涯年収はどのくらいなのでしょうか?また、将来のためにお金を増やすには、どのようなことをすればいいのでしょうか?それぞれについて詳しくご紹介します。

生涯年収(生涯賃金)とは?

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生涯年収とは、一つの企業において入社から定年を迎えるまで在籍していた場合に受け取ることができる収入のことをいいます。
そのため、大卒の場合は、22~65歳程度までの約43年間、そして高卒であれば18~65歳までの約47年間となります。
このように、生涯年収と一言でいっても、「いつから働き出したか」によって期間は変わります。

サラリーマンの生涯年収はいくら?

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それでは、男女別学歴別のサラリーマン生涯年収の平均はどれくらいなのでしょうか?
主な学歴別の生涯年収の平均は以下の通りです。

●男性中卒の場合:1億8,000万円
●男性高卒の場合:2億円
●男性専門・短大卒の場合:2億円
●男性大卒の場合:2億5,000万円

●女性中卒の場合:1億1,000万円
●女性高卒の場合:1億3,000万円
●女性専門・短大卒の場合:1億6,000万円
●女性大卒の場合:2億円

統計から見ると、学歴が高くなるにつれて生涯年収が高くなるといえます。
単純に考えると中卒者のほうが、生涯における就業年数が長くなるはずなのに、なぜこれほどにも差が出てしまうのでしょうか?
※データは平成22年。独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2013』より

学歴や転職歴で変わる?生涯年収に影響する要因は?

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生涯年収は、さまざまな要因によって大きく変わってきます。

学歴

就業年数としては、中卒が最も長いにもかかわらず、生涯年収は大卒が一番高い傾向です。
なぜなら、初任給や昇給も含めて、大卒が最も高くなる傾向があるからです。
また、職業や勤め先の企業規模などによっても、給与体系や昇給体系が異なることから、大きく差異が出てしまう要因となります。

転職歴

転職歴も重要です。
なかには、転職することでキャリアアップとなり生涯年収がアップするという方もいることでしょう。
しかし、多くの方は転職することで一時的に収入がダウンする傾向があるため、生涯年収は低くなることが多いようです。
さらに、退職金の有無にも大きな影響があるでしょう。退職金があると数千万円が、生涯年収に加算されることもあります。

サラリーマンの生涯年収の手取りは?

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ここまで、生涯年収についてご紹介してきましたが、あくまでも総額ベースでの話となります。

ここから、さらに税金や保険、年金などの社会保険料や各種税金がひかれますので、実際の手取りとしては、もっと少なくなることでしょう。
生涯年収を2億円として換算した場合、主に差し引かれる金額としては、次のようなものが挙げられます。

・社会保険料 800万円
・厚生年金保険 1,800万円
・所得税 900万円
・住民税 500万円
・雇用保険 150万円

総額で計算すると、およそ4,150万円です。
生涯年収のおよそ5分の1を占めており、非常に高額であると感じるでしょう。
これらを差し引いた後の手取り年収は、1億5,850万円となります。

サラリーマンが生涯年収を増やすには資産運用が必要に

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生涯年収とは、定年までに得ることができる収入のことであり、大学を卒業している男性でおよそ2億5,000万円です。

もちろん、就職する企業や学歴、転職の有無などによって大きく変わることでしょう。
働きながら生涯年収を増やすためには、収入が上がるような転職をすることも重要ですが、給料としてもらう収入以外の収入を増やす方法もあります。

特に、貯蓄している資産については預金として眠らせておくのではなく、資産運用することがおすすめです。
一獲千金を狙うのではなく、コツコツと増やしていくことができれば、生涯年収を増やすことができるでしょう。

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