住宅ローンは頭金なしでも組める?頭金なしのメリット・デメリットを紹介

2018年12月25日 更新 金利・預金
住宅ローンは頭金なしでも組める?頭金なしのメリット・デメリットを紹介

住宅ローンは頭金があったほうがいいと言われる理由は?

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住宅ローンの頭金は次の4つの理由から支払った方がよいとされています。

総支払額が少なくなる

初めに頭金を支払っておくことでその後の返済額が減少するため、月々の利息の金額が安くなります。結果、総支払額を少なくすることが可能です。

金利の優遇を受けられる場合がある

頭金として支払った金額によっては、住宅ローンの金利を優遇してもらえる可能性があります。具体的な金額についてはローンの種類によって異なるため、想定しているよりも多くの頭金が必要になるケースも考えられます。

返済期間が短くなる

頭金を支払うことで返済額が少なくなるため、短い返済期間で支払いを終えることができます。返済期間が長引くと老後の生活に影響を及ぼす可能性があるため、短期間で完済できることは嬉しいポイント。

住宅ローン審査に有利になる

まとまった頭金を支払うことは自己資金を有していることの証明。つまり、住宅ローンを借り入れてもしっかりと返済できるということを示すことになるので、審査を有利に運ぶことが可能になります。

いくら必要?頭金の金額の目安

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上記の理由から頭金はあったほうがよいとされていますが、具体的にいくらあればよいのでしょうか。
実は、頭金は購入する物件価格の【2割程度】が目安の金額とされています。

例えば、3,000万円の物件を購入する際の頭金は、600万円です。

3,000万円×0.2=600万円

頭金なしの場合のメリット・デメリット

実は、住宅ローンを受ける際に頭金を用意しなくてもお金を借り入れることは可能です。

ここからは、頭金を用意しないことでどのようなメリット・デメリットが起きるのか、具体的に見ていきましょう。

頭金なしのメリット

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メリット①【物件をすぐに購入できる】
頭金を貯める必要がないため、好きなタイミングで物件を購入することが可能です。
購入までに時間がかかると、他の人に先を越される可能性があります。
メリット②【住宅ローン控除を受けられる】
頭金を支払わずに借り入れ金額を増やすことで、住宅ローン控除によるメリットが大きくなります。
状況によっては、頭金がない方がコストの負担が小さくなるケースも存在しています。
メリット③【頭金分のキャッシュを別の資産運用に活用できる】
頭金に使えるくらいのまとまったキャッシュがある場合は、そのキャッシュを頭金として使うのではなく投資資金として運用することも可能です。

頭金なしのデメリット

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一方、頭金がないことで次のようなデメリットも存在しています。
デメリット①【総返済額が増える】
頭金がないと借り入れる金額が増えるため、金利が高くなり、総返済額が増えてしまいます。
デメリット②【住宅ローン審査に不利になる】
頭金がある場合と、ない場合では、頭金がある場合の方が住宅ローンの審査は通りやすい傾向があります。
ただ、頭金がなくても利用できる住宅ローンは増えているので、人によっては問題ないでしょう。

【住宅ローンの頭金は返済プランを考えて選んで】

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住宅ローンにおいて頭金を用意するメリットは大きいですが、状況やタイミングによっては頭金なしでローンを受けることもおすすめです。
どちらにしても、しっかりと見通しを立てた上で返済プランを計画するようにしましょう。