フラット35Sはフラット35とどう違う?認定基準や金利について解説!

2019年12月4日 更新 金利・預金
フラット35Sはフラット35とどう違う?認定基準や金利について解説!

フラット35Sとは

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フラット35Sは、省エネルギー・バリアフリー対策など通常のフラット35よりも厳しい基準で認定された住宅にのみ適用できる住宅ローンサービスです。貸付条件の緩和や貸付利率の引き下げがされています。

フラット35Sの基準

フラット35Sの認定を受けるための基準についてご紹介します。

●省エネルギー性
断熱性や風通しなどを実現することで、年間での光熱費を抑えることができる住宅であることが必要です。

●耐震性
地震による強い揺れでも、倒壊や崩壊などをしない耐震性を有している必要があります。

●バリアフリー性
引き戸、段差のない間取りなど、高齢者や障がい者が使いやすい住宅であることが必要です。

●耐久性・可変性
長期にわたって状態を保つことができる措置を講じている必要があります。

フラット35Sとフラット35の違い

フラット35Sとフラット35は、固定金利・保証料がかからないなどベースとなるところは同じですが、次のような違いがあります。

●認定を受けるための条件がフラット35より厳しい
●フラット35Sは借入金利が低い

金利優遇が受けることができるのは一定期間といはいえ、返済までのトータルで考えるとかなりのコストを抑えることが可能です。

フラット35Sの金利引下げプランとシミュレーション

フラット35Sには、2つの金利引き下げプランがあります。それぞれどのようなものなのか詳しくご紹介します。

フラット35Sの金利引下げプランは2通り

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【金利Aプラン】

金利Aプランでは、通常のフラット35の金利に対して当初10年間0.25%の金利引き下げを受けることができるプランです。適用を受けるためには、次の基準のうち一つ以上を満たす必要があります。

●認定低炭素住宅
●一次エネルギー消費量等級5
●性能向上計画認定住宅
●耐震等級3
●高齢者等配慮対策等級4以上
●長期優良住宅

【金利Bプラン】

金利Bプランは、通常のフラット35の金利に対して当初5年間0.25%の金利引き下げを受けることができるプランです。適用を受けるためには、次の基準のうち一つ以上を満たす必要があります。

●断熱等性能等級4
●一次エネルギー消費量等級5
●耐震等級2以上
●免震建築物
●高齢者等配慮対策等級3以上
●劣化対策等級3の住宅かつ維持管理対策等級2以上

タイプAのほうが、より長く優遇を受けられますが、その分満たすための基準が高くなっています。

フラット35Sの借入シミュレーション

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それでは、実際にフラット35Sで借り入れをした場合の毎月の返済額や総返済額についてシミュレーションをしてみましょう。

【条件】
・借入額4,000万円
・借入期間35年
・元利均等返済
・ボーナス返済あり(年2回25万円程度)
・借入金利年1.35%

プランAの場合、当初10年間は0.25%引き下げた1.10%が金利となります。

当初10年間の返済額 7万3,206円
ボーナス月追加返済額 24万9,959円
11年目以降の返済額 7万5,415円
ボーナス月返済額 25万7,599円
総返済額 4,928万8,186円

プランBの場合、当初5年間は0.25%引き下げた1.10%の金利となります。

当初5年間の返済額 7万3,206円
ボーナス月追加返済額 24万9,959円
11年目以降の返済額 7万5,834円
ボーナス月返済額 25万9,024円
総返済額 4,973万3,703円

金利適用を受けることができる期間は5年しか違いがありませんが、総返済額は44万5,517円の差が生じました。最終的にはプランAのほうが、よりお得になりますね。

まとめ

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フラット35Sでは、フラット35よりも高い基準をクリアする必要がありますが、一定期間金利を引き下げて借り入れをすることができます。プランAでは10年間、プランBでは5年間金利がマイナス0.25%の優遇を受けられるので、総返済額をかなり抑えることができるでしょう。ぜひ家を購入する際にはフラット35Sが適用できるかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。

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